描画講習18

今回は16世紀から18世紀に描かれたヴァニタス画やオランダ絵画について学び、それらがどのように現代のボタニカルアートに結びついているかを学習しました。

現代の植物画にも様々な方向性があり、以下のような名前で呼ばれることがあります。

   サイエンティフィックイラストレーション
   ボタニカルイラストレーション
   ボタニカルアート
   ボタニカルデザイン
   ボタニカルペインティング
   フラワーペインティング
これらは単に呼び方が異なるだけではなく、それぞれ異なる目的やスタイルの作品を指しています。(部分的に被っていることもあります)
描かれる目的も、植物保全、記録、商用デザインなど、何百年も前の作品とは異なって見えますが、先行するヴァニタス画やオランダ絵画などがなければ現代のような形は存在しなかったことを学びました。
ヨーロッパと日本の植物画が少なからず雰囲気が違うのも、辿ってきた歴史が根本的に異なるためだと納得しました。


技法面では、引き続き別の色の花を選び、練習するよう課題が出ています。
前回の宿題で、限られた絵具を使ってチューリップの彩色をしました。紫、青、黄色だけを用いて、なるべく混色せずに彩色しています。今回は自宅で光の位置を設定し、急がずゆっくり制作できました。

Plants on Vellum

ヴェラムに描かれた植物画 ー作品調査と実験制作ー

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