描画講座 Kew1

名称: 植物画中級講座
講師: ルーシー・スミス
期間: 2019年 2月25日〜3月8日 
場所: キュー王立植物園

時間: 10:30-16:00

定員: 15名



1日目
座学: キュー植物園の歴史、植物画の定義
実技: 計測、照明、光源、鉛筆表現について

残念ながら受講中の写真はご紹介できませんが、簡単な内容と感想をお伝えしたいと思います。

下の画像は講座が行われている建物の外観です。一階はレストランになっており、二階で講座が開かれています。




講師はペン画を専門とするキュー植物園の専属画家です。
午前中に座学と鉛筆でツバキの葉の描き方を練習し、午後はプリムラ(Primula veris)の全草を鉛筆デッサンしました。中級クラスとはいえ、いきなり難しい植物が課題に選ばれていたので驚きました。

道具の使い方と先生の実演を経た後に個人での制作を行いましたが、初心者だったら絶対に泣きたくなるような課題です。経験者を対象にしているためか、チェルシー植物画学校のように手取り足取りといった感じではありません。

( 幸運なことに宿題もありません!)

今後は鉛筆デッサンを経て、ペン画の制作を行う流れです。あっという間に時間が過ぎていき、かなり急がないと完成しなさそうです。



受講生は14人で、うち日本人が3人、ブラジル人が1人、トルコ人が1人、タイ人が1人、ドイツ人が1人、あとはおそらくイギリス人のようでした。40才以下の受講生が5人ほど、一番若い方は19才で、年配の男性が2人。

約半数を占める海外からの受講生のほとんどは、この2週間の講座のためにロンドンに短期滞在しているそうです。


日本の講座との違いは、一人一人に大きなテーブル、専用のライト、イーゼルのような描画台、植物をセッティングするための台座、顕微鏡などが用意されていることです。今後は標本館やギャラリーでの学習などが予定されており、園内の設備が充実している点もキュー植物園ならではのメリットです。

また小さな違いを挙げると、コーヒーや紅茶、クッキーなどの提供があります。日本ではまずありえない事ではないでしょうか。


今日は大変よいお天気で、植物園も来園者でいっぱいでした。明日も暖かいようですし、また講座を楽しみにしています。



Plants on Vellum

ヴェラムに描かれた植物画 ー作品調査と実験制作ー

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