描画講習5

彩色の準備として水彩絵具の確認しました。

先生は紙作品にはシュミンケのホラダムかアメリカのダニエル・スミス水彩絵具を、ヴェラム作品にはウィンザー・ニュートンの水彩絵具を使用されるそうです。

また固形絵具もチューブ絵具も両方使用され、パレットもプラスチック製の色相環型、陶器製の絵皿、金属製の携帯型など、用途によって何種類も使用されていました。



まず色相環を用いて混色について説明を受け、三原色を中心とした具体的な商品名とそれぞれの性質を確認します。

各社から商品化されている絵具を合わせると何百種類とあるので、その中から植物の描画に適した色を見定めるのには意外に年月がかかります。透明度や耐光性、隠蔽力なども考慮して選ばれています。


私が普段使っている色と微妙に異なり、意外な色が主要な色として選択されていました。作家によって好みの色が大幅に異なることを実感しています。



そもそも私が三原色として用いてきた絵具は、20年前に教わったオーストラリア人の先生由来であることを思い出しました。自分で試行錯誤してどり着いた色ではないのに、一度定着してしまうと長年疑う事なく使い続けてしまうものです。

同じく三原色以外の色も、自分好みの基本色が決まってしまうとなかなか更新する機会がありません。この機会に新しい色を導入してみたいと思います。


上の画像は先生からお借りしたウィンザー・ニュートンの携帯用パレットと固形絵具です。このようなパレットを何個も持っていらっしゃるのですが、自宅で愛用されているのは日本画で使うような陶器の絵皿だそうです。陶器が一番使いやすいという意見に同意します。

Plants on Vellum

ヴェラムに描かれた植物画 ー作品調査と実験制作ー

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