ヴェラムの準備
描画前のヴェラムの準備方法について記載しています。(あくまで私個人の方法なので、適切かどうかはわかりません。)
1)パネルの準備
木製パネルの作成、または購入。
木製パネルに中性紙を下貼り。
さらにこうぞ紙を2回下貼り。
乾燥させる。
2)ヴェラムの準備
ヴェラムにパネルの外枠を写す。
のりしろを加えてヴェラムを裁断。
ヴェラムを水に浸け置く。
3)ヴェラムを張る
パネルの上にヴェラムを広げる。
側面をガンタッカーで固定する。
側面を糊で固定する。
ヴェラムを自然乾燥させる。
4)描画面の準備
ヴェラムを紙ヤスリで磨く。
パミス(軽石の粉)を塗布する。
刷毛で全体に水を塗布する。
以上の工程で彩色できる状態になります。上記の方法は、おおよそ12号〜25号の比較的大きな作品を対象にしています。大きなヴェラムは厚くて丈夫なため、調整には腕力が必要になることもあります。そのせいもあり、他の作家に聞いた方法に比べると上記の方法には荒々しい印象を受けます。
A4ほどの小さな作品ならば伸縮も弱いため、パネルの強度に気を遣う必要は減りますし、上記の方法より繊細な作業が求められると思います。
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