作品調査24
キュー図書館でマーガレット・ミーンの作品を調査しました。
マーガレット・ミーン (Margaret Meen, 1755-1824) はヴェラムよりも紙の収蔵作品が多いようでしたが、紙作品とヴェラム作品では全く描き方が異なっていました。
特に代表作のダリアは色彩が豊かで、貴族が好みそうな華やかさがあります。造形的には不自然な部分もありますが、ヴェラムの透明感が活かされ優美さでカムフラージュされています。以前日本でも展示され、ポスターなどに使われてひときわ目を引いていた作品です。
先日SBAの展示を拝見しましたが、ボタニカルアートに華やかさを求める傾向は、この時代からさほど変わっていないように思われました。
Dahlia (上の画像は作品部分)
Margaret Meen
1790年頃
©︎ The Board of Trustees of the Royal Botanic Gardens, Kew
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