オックスフォード

ロンドンから80㎞ほど西にあるオックスフォードに滞在しています。
ボドリアン図書館や植物園などを目当てに観光として訪れました。

ボドリアン図書館は、1602年に設立されたオックスフォード大学の附属図書館で、大英図書館に次ぐ膨大な蔵書を誇ります。
30分の内覧ツアーに参加し、図書館内部を見学させていただきました。ガイドの方がとても話上手で、興味深く図書館の歴史を伺いました。収蔵資料はほとんどがラテン語だそうで、貸出しを一切行わない図書館だそうです。
画像は図書館群の一部であるラドクリフ・カメラという建物で、この街を象徴する存在です。


ツアーではハンフリー公爵図書館の閲覧室と神学部の講堂を見学しました。ハリーポッターの映画の撮影に使われているそうで、ファンが多く訪れています。
中世では神学が主要科目で、下の画像の講堂では4-5時間かけて試験が行われたそうです。現在のようなペーパー試験ではなく、聴衆の前で教授と一対一で問答を繰り返すという形式だったそうです。さぞ難しい内容だったろうなと思いを馳せたところで、ガイドさんが試験の一例を教えてくださいました。その「世界にいる天使の数を答えなさい」という質問に、つい笑いが込み上げてしまいます。現在の一般的な物差しでは計り知れない世界観です。


以前から行きたかったオックスフォード植物園も、図書館から歩いて5分程の場所にあります。
1621年に薬草園として設立されたイギリスで最も古い植物園です。
小さい植物園ですが、川沿いに面していてとても雰囲気がいいです。
オックスフォードは小さな街中にたくさんの大学が隣接しており、だいたい徒歩でどこにでも行ける便利さがあります。


他にクライストチャーチやマートンカレッジなどを見学しました。
クライストチャーチの大聖堂の鐘は、なんと夜9時になって100回以上も鳴り続けました。(引越し前を彷彿とさせます…) 何事かと驚きましたが、マートンカレッジではつい先日、新天皇の即位を祝って10個の鐘を15分間も鳴らし続けたそうです。大音量の夜中の鐘もたいして珍しい事ではないのかもしれません。

宿泊先も変わったところで、博物館の上階に滞在しています。オックスフォードはロンドンよりもさらに、アカデミックな歴史が身近に感じらる素敵な町です。

Plants on Vellum

ヴェラムに描かれた植物画 ー作品調査と実験制作ー

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