作品調査37
大英博物館でメリアンの作品を閲覧しています。
160点ものヴェラム作品を閲覧しました。
テイラーともエイレットとも異なる描画スタイルで興味深い特徴があります。
植物よりも昆虫がメインに描かれており、特に毛虫や芋虫に対する異常な愛着を感じました。非常にリアルに描かれた毛虫を大量に見たせいで、夢に出てきそうです。
毛虫がいない図を選んでみました。
無題
Maria Sibylla Merian
1701-1705年
365x257mm
©︎ Courtesy of the Trustees of The British Museum
大英博物館の作品にも、エッチングで転写された輪郭線を見ることができました。オリジナルの図とエッチングのラインの上に彩色された図の双方が並べて添付してあります。
オリジナルの図像とほとんど見分けがつきませんが、エッチングでは図が反転されていることで印刷であることがわかります。
大英博物館には、先日閲覧したロイヤルコレクションと全く同じ構図の作品が多く収蔵されています。
キュレーターのお話では、同時期に制作されたものだろうとのことです。
0コメント