作品調査32

大英図書館で気になった本をまた閲覧しています。
プランタエという題名の大型本で、エイレットの原画をもとにした100点以上の銅版画が綴られています。これまで閲覧したヴェラム作品と同じ構図の銅版画もありましたが、多くは植物をより細かく解説した初めて見る構図の銅版画でした。
エイレットは目的によって、ヴェラム、紙、銅版画を使い分けており、ヴェラム作品だけを見ていたのでは彼の本来の活動はわかりませんでした。このごろやっと「植物画の父」と呼ばれる理由を実感しているところです。

テイラーとの比較が妥当でなかったように思えるため、別の作家を引き合いに出してみようかと考えています。
以前からガラス越しに作品を鑑賞してきた、17世紀の女性植物画家、マリア・シビラ・メリアンです。昆虫を加えた構図は、少なからずエイレットに影響を与えたのではないかと想像しています。


画像は大英博物館のマリア・シビラ・メリアンの作品集です。3ヶ月ごとにページがめくられ異なる作品を見ることができますが、ガラス越しであることと、自由にページがめくれない事を非常にもどかしく感じてきました。

いかにも敷居が高そうなので初めは閲覧を諦めていましたが、いよいよ見せていただけることになりワクワクしています。



Plants on Vellum

ヴェラムに描かれた植物画 ー作品調査と実験制作ー

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