作品調査22

自然史博物館でのエイレットとサイモン・テイラーの作品閲覧がひと段落しました。


サイモン・テイラーの作品はキュー植物園の植物を描くという目的のもとで、全ての作品が同じサイズで、描画傾向も一貫していました。
それに対しエイレットの作品は、30年ほどの間に様々な目的で描かれたものが順不同に番号をふられて管理されています。学名やサインが記されている作品と記されていないもの、ヴェラムに描かれたものと紙に描かれたもの、下図として描かれたものやサイズが大幅に異なるものなどがランダムに収蔵されているため、描画傾向が次々に様変わりして見えます。
またエイレットは作品に長い文字情報を記す傾向があり、不明瞭な手書きのラテン語に悩まされながら記録を行いました。エイレットは綴りをよく間違えるそうで、難問をさらに複雑にしています。
これらを整理するのには時間がかかりそうです。


図書室内の画像を公開してよいとのことで、学芸員の方に閲覧している風に撮影してもらいました。文章で説明しづらい点を補えるのは画像の良いところです。が…、残念なことに一日の疲れが滲み出てしまっています。

Plants on Vellum

ヴェラムに描かれた植物画 ー作品調査と実験制作ー

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