ウィンザー

イースターの連休はかなり暖かくなり、ロンドン中心部から20kmほど郊外のウィンザーに出かけることにしました。前の週まで厳しい寒さが続いていたので、各地の公園では満を持して多くの人々がくつろいでいる様子が見られました。

ウィンザー城の外観は石造りの荘厳な印象です。11世紀に建てられたものだそうで、900年以上前の建築が現在でも使われています。
城壁の内側には高低差をうまく活かした自然な庭園が広がっていて、石造りの建物と植物の組み合わせが素敵です。
いかにもイギリスらしい赤い服の近衛兵が、中庭を行進したり音楽を演奏していました。女王旗という旗が上がっており、ちょうどエリザベス女王がこちらにご滞在の合図だそうです。


石造りの重厚な外観に対して、城の内装や調度品は豪華絢爛です。天井まで隙間なく飾られた絵画や紋章、さらに天井いっぱいに描かれた絵画、ドアノブ一つ一つまで複雑な彫刻が施されていて、だんだん落ち着かない気分になってきます。装飾が細かすぎたり色の情報量が多すぎて、見学の最後の方は何も考えられなくなりました。日本的な余白やワビサビが恋しくなりました。

同じように、折々の生活で日本に無いものをたくさん見て、学習して、感嘆させられる反面で、これまで気づかなかった日本の良さに気付かされています。日本の常識は世界の非常識と呼ばれるそうですが、大きな違いから些細なことまで、文化の差が各所に感じられます。

Plants on Vellum

ヴェラムに描かれた植物画 ー作品調査と実験制作ー

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